善福寺川の周辺


善福寺川に沿って善福寺川緑地公園・和田堀公園や済美山運動公園があります

観察の森・済美山自然林もその一部で閉鎖管理されたエリアです

都立善福寺川緑地・和田堀公園の全体を示すパンフレット

および 地図は下記ボタンをクリックしてご覧ください


カルガモの孵化 親子行列                         田口農雄   2022/06/04

 

緑陰広場のヒマラヤスギ樹上のオオタカの写真とカルガモ親子の写真です

カルガモ親子の観察は 松渓橋から松見橋・春日橋・環八まで散歩すれば出会うでしょう

わたしと和田堀公園  

                          清水好博

  

私は現在の中野区本町で生まれて70年余、出生地で現在も生業をいとなんでいる。「井の中の蛙、大海を知らず」そのままの人間である。

両親は戦後すぐ小金井市より現在地に出てきて、青梅街道に面したところで自営業を営んでいた。たまたま道の対面が中野警察署だったので、よく警官が近辺の情報収集で立ち寄っていました。いろいろ世間話をしているうちに気の合う警官もできた。たまたま話しの中で趣味の話題が出て、近所に住むY氏という警官は釣りが趣味だというので、休みの日に連れて行ってもらうことになった。

当時私は釣りに夢中で、庭にあった池で、近所の駄菓子屋で買ってきた釣りセットで金魚を釣ったり、別の駄菓子屋のミニ釣堀に毎日のように通い時間をつぶしていた。大雨が降った翌日は我が家の隣にあった空き地には一面の水溜りができた。その水面に一人糸をたらし浮子を眺めてはイメージトレーニングをして鬱憤を晴らしていた。

場所は多摩川の分倍河原辺りと記憶している。対象魚はハヤ、ヤマベ俗に言う雑魚釣りだ。一緒に釣り始めたはいいが、いくら好きと言っても大人と子どもでは勝負にならない。仕掛けを流す度に魚が掛かるのを横目に必死に試みるが釣果はゼロで、とうとう切れてその警官が釣っている前にジャブジャブと入り込みそこで竿を振り始める始末であった。警官の方はそれくらいでは動揺せずマイペースで釣り上げる。どうして釣れているところに餌をながしても釣れないのか、悔しくて仕方がなかった。           

子どもだからそうそう一人では釣りには行けない。小学校も高学年になると行動範囲も広がる。釣り好きは益々エスカレートして、とうとう釣堀に通うようになった。その頃、最も近くにあったのが和田堀公園であった。近いといっても自転車で3040分は掛かる距離である。どうしてそこに釣堀があることを嗅ぎつけたかは定かでない。

当時、和田堀公園には2軒の釣堀「八幡園」と「武蔵野園」があった。中野からは八幡園の方が近いうえ、子ども心に庶民的(ちょっとボロ)な雰囲気で、そちらに通うようになった。そこには丁度私と同年齢の男の子がいて、どういう訳か気が合った。その内にヒマさえあれば通うようになった。釣堀で遊ぶには軍資金がいる。どのように調達したかは記憶にない。ひょっとすると顔パーだったかもしれない。

初めは小さなコイやキンギョの雑魚釣りをやっていたが、その内それでは満足できなくなって当時主流になりつつあったヘラブナ釣りをやりたくなった。何か大人と肩を並べられるような気がしてうれしかったが、何せ渓流用の並継ぎ竿(一本一本繋ぐタイプの釣竿)とセルロイド製の5cmくらいの棒浮子というお話にならない道具立てであった。大人に混じって良い場所に入る勇気は無く、2ツあるヘラ池のうち向かって右側の一番手前の釣り座が空いていたので、遠慮しながらそこに構えた。当時の仕掛けはよりヨリモドシに長さを変えたハリスにアゴ(返し)のないスレバリ、餌は茹で麺(ウドン)を長さ56ミリに切ったものにサナギ粉をまぶしたものであった。何投かするうちに突然当たりがあり、反射的に合わせた。ガツンと竿に重みがかかり弓なりになる。と同時にスポッと重みが消え、バラしてしまった。今思えばただのスレ(餌を食べた訳ではなく、魚のどこかにハリが掛かった状態)であったのだろうが、魚の姿さえ見られなかった悔しさと興奮で胸の鼓動が止まらない。しばらく呆然としたまま、その日はそれ以後当たり無しで終了。それがショックで八幡園との関わりもそれ以後疎遠になった。

それから30年後、自治会の子ども会を担当していた私はイベントの一環として「町内子ども釣り大会」を企画した。参加者は約60名、八幡園は廃業し既になく、場所は「武蔵野園」である。今はキャッチ&リリースで魚を保護しているが、当時は総重量で順位を決めるというルールであった。我が3姉妹を幼い時から仕込んだ結果、何と13位を独占しまった。それに味をしめ来年もやろうと提案したが、また賞品をもっていかれるのでダメだと没になった。そんな思い出のある武蔵野園のご主人も2年前に他界された。

その後はすっかり和田堀公園とは縁が切れてしまい、たまに親子で武蔵野園で遊ぶくらいでした。それでもその後20年近く釣りの趣味は続きました。

転機になったのは57歳の秋です。仕事が終わり家でテレビを観ていました。イランから来た新人タレント、サヘル・ローズが「奥多摩むかし道」をレポートする番組で、それを観てオレも行ってみるかと思い立ち、翌々日の日曜日に出かけました。それからは山歩きに毎週行きました。そして、その何年後かに森林インストラクターになったというわけです。釣りから森の整備という形でまた和田堀公園とのかかわりを持てたことは何かの縁を感じます。これから先、私と和田堀公園との関わりがどう展開していくか予想はつきません。 (20221月)


ヒメウズ(杉並区の注目種)       2021/3/7

和田堀公園の西端にある小山広場の川沿い植え込みでヒメウズが咲いていました。枝杭で囲いをしておきました。


済美山運動公園

400m陸上トラックの周りには様々な樹木があります

FIT杉並会で樹木銘板を取り付けています

写真はカジノキです(A様の写真提供)


善福寺川沿いの植物(夏-2

 

川岸にジュズの花が咲いていました。



善福寺川沿いの植物(夏-1

 


善福寺川沿いの植物(初夏)

花期と果実期で見た目が変わります

クサヨシ  初夏の頃円錐花序の花をつける
クサヨシ  初夏の頃円錐花序の花をつける
果実期 6月 円錐状から穂状に変化する
果実期 6月 円錐状から穂状に変化する


善福寺川沿いの植物

河原や護岸に生息している植物(春)にスポットを当てた写真です

外来種に席巻蹂躙されている実態が目の当たりに分かります 2020/05/11掲載