2021年6月 臨時活動 カシナガ調査

6月13日(日)、5月に設置したカシナガキクイムシの捕獲トラップの調査を行いました。

済美山自然林の西側ブロックと東側ブロックを7人2班体制で一本一本確認し、トラップ内の捕獲状況を確認しました。

複数のコナラやクリの木でカシナガキクイムシが確認されました(110本の調査木のうち31本でカシナガを確認)。多い木では一つのトラップに何十匹も入っており、今後、夏場にかけて樹勢の衰えが危惧されます。

引き続き、調査を継続です。

捕獲したカシナガキクイムシ(体長約5mm) 左:メス♀ 右:オス♂
捕獲したカシナガキクイムシ(体長約5mm) 左:メス♀ 右:オス♂

2021年5月 定例活動 カシナガトラップ設置作業

梅雨の様な天気が続いていますが幸いに第4土曜日の定例活動日は天気が持ち直し涼しく作業しやすい天候になりました 7名が参加して5月4日に制作したカシナガトラップの据付作業です

日時:5月22日(土)午前10時から2時30分

⒈カシナガトラップ据付

左の写真は済美山自然林の東側のコナラ・クヌギにトラップを据え付けた風景です まるで前衛芸術作品の展示の様に見えます

自然林の通路を挟み東側4名と西側3名に分けて作業を進め合計で100本程度に設置できました

今後はカシナガのトラップによる捕獲状況などの観察と石鹸水の維持交換など継続していくことが必要となりますが想像以上に本数が多いので大変な作業になりそうです(据付手順は下記写真を参照ください)

トラップを付けている際に既にカシナガにやられてフラスが散乱しているものが数本見つかりましたが それらは巨木で樹齢の高い古木で樹勢が弱くなると取り憑かれると推測されました

⒉観察の森

植物観察を行いました ギンラン生育地の辺りにコナラ・クヌギが見当たらず半共生関係が維持できているのか疑問を皆で抱きました (以前に比べると生育地が縮小しているのではとも危惧されます)

ヤマホトトギスは3株に増え 葉っぱの色艶も良く開花が待たれます

茶摘みに供した茶畑のチャノキの背丈が高くなり過ぎ 下部の日照が乏しく高さ剪定が必要です いつ剪定をどの様に実施するか要検討事項です 珍しいスズメガ(恐らく羽化直後)を観察できました

参加者:7名 岩﨑・清水・池田・横井・鳥崎・石井・宮﨑でした センターより横尾センター長・粂谷さんが来られました

(写真をクリックすると説明書きがあります)


2021年5月 臨時活動 カシナガトラップ・防護柵つくり

連休中ですがコロナ禍で遠くへ出掛けられないので近場のメンバーが集まり「カシナガトラップ」をつくり「希少種保護用防護柵」を据え付けました

日時:5月4日(火)10時〜15時 済美山自然林

⒈ カシナガトラップつくり

当初は5日に実施予定でしたが荒天の予報あり変更しました。快適な気候に恵まれ7名が参加

カシナガトラップは清水さんの発案で少しでもコナラ・クヌギをカシノナガキクイムシの被害から守ろうと行動を起こしました

材料はクリアーホルダーです(図面は下記PDFをダウンロードしてご覧ください) 幹に取り付けてトラップ内のFIN(翼)にムシがぶつかり落下して下部の石鹸水に浸かって捉えてお陀仏という単純な仕掛けです

様々な捕捉方法がありますがFIT杉並会はこれで行きます

クリアーホルダーを分解して ホルダーとFINをつなげ底部の石鹸水を溜める部分のコーキングという工程です。写真は半完成品で約100個作成しました。コーキングを乾かして完成品として5月22日(土)定例活動日に据え付け予定です

参加者:田口・岩﨑・清水・池田・鳥崎・石井・宮﨑

⒉希少種の保護用防護柵据え付け

昼食後に防護柵を据え付けました これは5月13日頃に済美山自然林の下草刈り(実施は東京都公園協会が業者に委託)が入ることの連絡があったためです 刈り払い機で一気に作業されるので 希少種のキンラン・ギンラン・アマドコロ・ジュウニヒトエ・ムサシアブミ・ヤマユリ・オニユリ・ホウチャクソウ および 実のなる低木を囲むように 竹を打ち込み 目立つ紫色のテープで囲い容易に識別できる様にしました

過去ある時は突然作業が実施されて 保護マーキングができず それこそ丸刈りされたこともありましたが 最近は管理者の善福寺川緑地サービスセンターとのコミュニケーションがスムーズで事前に十分余裕を持って準備できる様になりました

ありがたいことです

ダウンロード
カシナガトラップの図面です
底面に石鹸水を溜めることが出来る様に仕上げるのがポイントです
カシナガトラップ図.pdf
PDFファイル 39.8 KB

2021年4月 定例活動と釜炒り茶つくり

快晴カラッと爽快な気候に恵まれまた5名のFITメンバーをゲストに迎え4月の定例活動と茶摘み&釜炒り茶作りを楽しみました

(日時)4月24日(土)

午前10時〜午後3時

⒈定例活動

今年は暖かい日が多かったので様々な植物の開花が早く一番の人気種ギンランが4月15日頃から咲き始め、定例活動日にはほぼ全てのスターが勢揃いしており皆で観察しました(済美山自然林:キンラン・ギンラン・ササバギンラン・アマドコロ・ジュウニヒトエ・ムサシアブミ・チゴユリ 観察の森:ギンラン・ウラシマソウ・ヤマホトトギスなどを確認しました

⒉茶摘み釜炒り茶制作

例年は5月初旬(八十八夜の頃)に実施しますが早めて今回はFITメンバーに募ったところ5名が参加してくれました。詳細報告は久保さんが下記のとおりまとめてくださいました

⒊臨時観察会

善福寺川緑地サービスセンターが主催しました。折角のギンランが開花したので善福寺川沿いに散歩している人々に観察の森を開放して(通常は閉鎖管理)FIT杉並会が立合い「4月19日(田口さん・石井さん)21日(岩﨑さん・宮﨑)23日(清水さん・宮﨑)」コロナ感染対策して案内・説明を実施。3日間で30名以上の参加者が訪れました。センター粂谷さんには3回全て立会って頂き深謝

⒋カシナガトラップ 

次回活動日5月29日(土)にトラップ(100−150個)を据え付ける予定ですので多数参加をお願いします。トラップの作成を連休中に行う予定です

茶摘みをして 釜炒り茶 をみんなで作りました

詳細報告は写真の下にあります

 

元樹会の久保です。
FIT杉並会の定例活動の4月の行事「茶摘み・釜炒り茶制作」に応募にて参加しましたので、報告致します。

【タイトル】FIT杉並会 定例活動4月行事
      「茶摘み・釜炒り茶制作」
【実施日】2021年4月23日(土)
【場所】杉並区済美山自然林、観察の森と善福寺川緑地サービスセンター裏庭
【主催者】FIT杉並会
【実施概要】済美山自然林での植物観察と観察の森での茶摘み作業及び釜炒り茶作り
【参加者】(敬称略)
     FIT杉並会:宮崎健・田口農雄・岩崎義光・清水好博・鳥崎肇一・石井由美子
     参加申込者:加古明子・鈴木康浩・浜畑裕子・日比典子・久保吉己
【報告者】久保吉己
【本文】
杉並区和田堀公園敷地内にある、済美山自然林に10時に集合。自然林の案内看板が無いため、林内に入るのに少し躊躇した。
林内は整備されていて、キンラン、ササバギンランが惜しげもなくここかしこに咲いてい
る。とても間近で見られて少し心が躍る。他にウグイスカグラの赤い実、チゴユリ、アマドコロ、ムサシアブミなども見ることが出来た。
その後、間隔を空けながら、ぞろぞろと観察の森へ移動。ここでは、ギンランが見れた。ササバギンランに比べて小さいが、健気な感じの咲き方が、ちょっと感動的。
そしていよいよ、チャノキを前に茶摘み開始。
茶摘みは私にとって初めての体験。杉並会に機会を頂き、感謝。
杉並会の田口さんから、『一芯二葉』の摘み方のレクチャーを受ける。芯とは新芽のこと、先端のまだ葉の開かない芽から下の柔らかい二枚の葉の部分を摘む。あとで調べてみると、新茶とは一芯二葉で摘んで作るお茶のことを言うらしい。玉露も高級な煎茶も同じく一芯二葉ということのようだ。そして、一芯三葉、一芯四葉‥と摘み方でお茶のグレードが変わっていく。
一芯二葉を目指して、茎をつまむと全く力を加えずに、向こうから切れてくれる不思議な感触になる。お互い離れ、気を付けておしゃべりをしながら摘む人、黙々と摘む人、でも意識はみな一つでも多く摘もうとお茶の葉を摘んでいく。
30分程摘むと、みなそれぞれに、ビニール袋に半分近く溜まっていて、摘んだ手応えを感じている。会代表の宮崎さんの終了の合図と共に、また間隔を空けながら、ぞろぞろと次の会場、善福寺川緑地サービスセンターへと歩いて行く。お茶を摘んだ観察の森からサービスセンターまでの道のりは結構長い。善福寺川に沿って30分は優に歩いたろうか。要約辿り付くと12時をとうに過ぎている。そこのベンチで昼食をそこそこに、いよいよお茶作り。
裏庭の小さなスペースに机、お茶を炒るカセットコンロと中華鍋、ビニールシートの上にゴザを設置し、準備完了。お茶を炒る人とお茶を手揉みする人に分かれ、中華鍋に摘んだお茶の葉を投入し、しんなりしてくるとゴザの上に炒ったお茶を広げる。炒ったお茶の香りがプーンとと漂って来る。それを手で転がしながら揉んでいく。炒ったお茶の葉は暑いので、軍手を使用して揉んでいく。一通り揉み終わると、また中華鍋に戻して焦げ付かないように炒っていく。これを4、5回繰り返す。工程が進むにつれ、お茶の葉は丸まって細長く、水分が少しずつ抜けて緑色が徐々に濃くなっていく。でも思った程には水分がなかなか抜けてくれない。カラッと乾燥まで至らないまま時間が来たので、続きは乾燥途中の揉んだ茶の葉をお土産に、ジップロックでそれぞれ持ち帰り、仕上げは家でやってもらうことになった。でも少量のお茶だけは炒って何とか乾燥させた。急須に入れていざ試飲!
うーむ、お茶の香りといい、味といい、まさしく新茶だ。自分たちが摘んで、お茶に仕立てたと思うとちょっと感動すら覚える。
これはいい。私の中の、この時期の年中行事の一つにしたい。杉並会さん、来年も宜しくお願します。
                                                                以上


2021年3月 定例活動

将に春爛漫の3月定例活動の報告です。暖かい気候に誘われて9名のメンバーが参加しました

(日時)3月27日(土)

午前11時〜3時

⒈今後の活動方針の打ち合わせ

冒頭センターからご参加の菅野センター長・粂谷さんからセンター長が4月1日で異動と発表されました。5年間に渡り善福寺川緑地サービスセンター所長を務められFIT杉並会への様々な支援頂きお疲れ様でした。新しい光が丘での更なるご活躍を祈念いたします

・今後の都立公園の整備計画は東京都ではなく東京都公園協会(公益財団法人)に任される方式になり現場主体で立案される仕組みに改正されたとのことです。

✳︎コロナ禍の下ではありますが今後の予定として

・4月第3週ごろのギンラン観察会(田口さんにギンラン開花巡回監視員を担当頂き開花兆候が見られたらセンター粂谷さんに伝え観察会の時期と方式を決める 観察巡回ルートを渋滞せずに密を避けて移動するなど)

・カシナガトラップによるカシノナガキクイムシ防除対策

清水リーダーの指令により5月からクリアファイルを転用したトラップを済美山自然林内のコナラ・クヌギに仕掛けて防除作業を実施する。メンバーは余剰クリアファイルの提供とトラップにする加工作業の協力をお願いします

・樹木調査

池田リーダーに調査と記録をどのように進めるか計画立案を依頼しました。センターより前回実施したデータを提供頂いたのでそれを検証しつつ効率の良い調査を行いたい

・シイタケ栽培

岩﨑リーダーより先ず原木の調達確保の可能性についてセンターに検討要請されました。毎年直径15センチ長さ90センチ程度の原木を最低20本程度は確保して5年間以上は継続して栽培することが望ましいとの方針です。センターからは原木確保もさることながら栽培の意味合い・正当性を持った理由付が必要との見解ですが 地域の子どもに菌の植え付けから収穫までの体験学習の機会を得てきのこの果たす生態系での役割など学ぶことに意義があるのでセンターで検討頂くことになった

・茶摘みと釜炒り茶 5月の連休明け辺りに作業予定します

⒉定例作業

・済美山自然林では 希少種の保護柵の確認をしながら春の息吹の観察をしました 今回嬉しいことはアマドコロの芽吹きが例年よりも遥かに多く確認されました また ムサシアブミも元気に出現 今年は2株になりました その他 ノカンゾウ アケビの開花 キンランの発芽などが確認できました

・観察の森 入り口のクサギが高く伸び過ぎない様に上を摘めました 郷土博物館寄りの下草類の除去(ネズミモチ・シラカシとケヤキの幼木除去)がかなり進みました 昨年は鬱蒼としてましたが今年はスッキリしたので入って作業がしやすくなると思われます 観察された植物はウラシマソウ(アズマネザサをほぼ皆伐したので懸念されたが日当たりが良くなり寧ろ沢山発生しています) ヤマホトトギス 2株発芽 アオキ

の開花(殆どが雄花ですが雌花も確認したもののここでの結実が少ない)などです

・残念なことに入り口内に大量なゴミの入ったが捨てられていた また テニス壁打ちの壁を超えたテニスボールを拾い集めたところ45リットルゴミ袋一杯になった(センターに処分お願いしました)

(参加者 9名)

田口・岩﨑・清水・池田・小勝・鳥崎・石井・菅原(集合写真撮影)・宮﨑(報告)


3月の写真 クリックするとキャプション付きの画面になります


2021年2月 臨時活動

  2月と8月の定例活動は例年休みですが、今冬はコロナ禍のため活動があまりできないので臨時に有志だけで観察とチャノキの手入れをしました

⒈日時 2021年2月27日(土)午前11時〜午後1時

⒉報告

⑴左の写真は観察の森でアズマネザサを刈り取ったエリア(郷土博物館寄りのテニス壁打ち側)です

上を覆う植物が無くなったので休眠種子から何か生えてこないか期待しましたが今春はご覧のとおり期待できそうもありません(代わりに壁打ちテニスのボールが大量に出てきました=画面の中段左側=)

   チャノキはサネカズラの絡みはほぼ除去できましたが根こそぎではないのでじきに蔓延る懸念あり 

   チャノキの丈が高くなっていますが今年の茶摘みまではこのままとして(新芽を期待)5月末頃に高さを抑える剪定を予定します

⑵センター長が来られたので今後の活動について相談させて頂きました。

・「樹木調査」は公園協会で調査委託したデータを提供頂いたのでFIT杉並会でもできる範囲で調べてみる

・済美山自然林の北側斜面を利用してシイタケ栽培を検討しています。緑地内のクヌギ・コナラ危険木がある場合は今年の10ー11月ごろ伐採して原木に提供して頂ける見通しです

・4月にカシナガ対策のトラップを仕掛ける(東京都公園協会の各地の被害調査報告を頂いた)

⑶観察できたもの

ウグイスカグラ開花・フキノトウ(食べ頃に成長)・ジュウニヒトエが現れた・イヌシデが芽吹いている・タヌキの貯め糞が済美山自然林にも有った・カワラタケ・アシナガバチの古い巣がチャノキエリアで見つかる

参加者 清水・池田・石井・宮﨑(報告)


2021年1月 定例活動

今年初めての活動です(当初1月23日の予定でしたが降雨厳冬で中止)(参加者全員マスク着用です)

⒈日時 2021年1月30日(土)午前11時〜午後1時

⒉作業内容

⑴1月23日を中止としたので(原則延期はない)当日は新年の安全祈願神事と新人(今年から活動開始される新しい森林インストラクター)の2名にフィールドの案内実施。

当日は晴天でしたが今冬で一番厳しい低温のため通常の整備活動は実施せず(コロナ禍もあり安全と健康を最優先した)

⑵新年安全祈願神事

何とか新年1月中に実施できました。神木のイヌシデの大木の下で、清水神官により祭壇や紙垂(しで)の設置や祝詞奏上がなされ道具類を並べ全員で二礼二拝一礼で安全祈願しました 凛とした冷気の中毎年行ってきた安全祈願が無事執り行われ喜ばしいことでした

⑶整備山自然林

春を見つけることをテーマに新人2名を案内しました。春の兆しはウグイスカグラの花芽が膨らんできたこと例年出てくる場所でフキノトウを探したところ落ち葉の下に沢山ありました(まだまだ小さい) それと誰かが植えたと思われますがラッパスイセンが一株咲いていました

⑷観察の森

刈り込んだアズマネザサのエリアを観察したがまだ真冬で新しい植生は見当たらず。新人の皆さんにモミ・(ギンラン・ウラシマソウ・ヤマホトトギスの)生息地を確認して頂いた

⒊その他

センター長にお願いしていた樹木植生調査のデータを頂いた(整備山自然林・観察の森の両方)

データには毎木調査位置図と詳細表があり それには番号・樹木名・樹高・GPS番号・幹数(生と枯)幹周・樹冠長径が含まれていますので、今年のFIT杉並会の調査活動のテーマとする予定です

データによると整備山自然林に355本観察の森に259本の明細が記録されています(なお調査年を確認中)

和田堀池のかいぼりは終了しており池にはまた水がたたえられていました

 

参加者 田口・岩﨑・清水・池田・鳥崎・石井(体験参加)・菅原(体験参加)・宮﨑

センターより 菅野センター長